【カメラ】「ホワイトバランス(WB)」についてまとめてみた
2018/06/30
カメラネタ第2段。
今回は「ホワイトバランス(WB)」についてまとめてみたいと思います。
ホワイトバランスとは
そもそも、ホワイトバランス(WB)とはなんでしょうか?
色んなところで書かれていますが、WBとは一言で書くと、『白いものが白く写るように、色の補正を行う機能』のこと。
何が言いたいのかいまいちピンときませんが、言っていることは、概ね次のように言い換えることができます。
白い紙に「晴れた日の太陽」が当たっているときと、「夕日」が当たっているとき、または室内の電灯の光が当たっているとき、それぞれの「白い紙」の白色は異なります。
その異なる白色が「白く」写るように補正を行うのが、ホワイトバランス(WB)という機能であります。
Nikon D7500の場合
ワタシの持つD7500の場合は、以下のようなアイコンで表示されています。
[whitebalance.png]
出典
http://www.nikon-image.com/support/manual/digitutor/d7500/functions/whitebalance.html
色温度とケルビンについて
光には「色温度」と呼ばれる太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を数値にて表す指標があります。色温度の単位は K(ケルビン)といいます。
色温度とは光源自体の「温度」や「明るさ」ではなく『光の色を数値に置き換えたもの』で、色温度の単位(K)が、
低いほど暖色系の色を発し(赤味が増し)、
高いほど寒色系の色を発し(青みが増し)ます。
炎の色は高温になるほど青く見えるように、暖色系は色温度が低く、寒色系は色温度が高くなります。
ただ注意が必要なのは、カメラの設定で色温度を指定するときは、ケルビンの数値が高いほど暖色系に、低いほど寒色系になるというふうに、逆になることです。
これは、カメラの色温度の設定はあくまで「白いものを白く見せる」という目的のためにホワイトバランスを「補正する」という考え方なので、赤みがかったシーン=色温度が低いので、低い数値にするほど、赤を打ち消すためにより青くなり、青みがかったシーン=色温度が高いので、高い数値にするほど、青を打ち消すためにより赤くなる、という働きをするためです。
ちと、ややこしいですね。
カメラの機種によっては色温度を数値で指定できたりもします。
[color temp]
↑ 色温度とカメラで設定できるホワイトバランスの相関関係
色温度の設定による写り方の違いの例
以下は、夕方に家の近所でRAW撮影したアジサイの花のホワイトバランスの設定をNikonの「Capture NX-D」にて変えてみたものです。
良いサンプルなのかどうなのかは今の私には判断出来ませんが、設定によって同じ赤っぽい色でも全然違う風味に写っているのがよく分かる例ではないでしょうか。
↑ソフトでの設定変更無し
↑ 01 電球
↑ 02 蛍光灯
↑ 03 晴天
↑ 05 晴天日陰
ホワイトバランスを使った表現方法
ホワイトバランスの概念は理解できたと思いますが、じゃあ、晴天のもとでは絶対に「太陽マーク」にしないといけないというものではなく、元来、写真とは自由なもの。あくまで「オススメはこれ」程度だと思っておけば大丈夫です。
ホワイトバランスをあえて変えて撮影することで温かみを加えたり、よりクールに写したり。。。といったことも可能です。例えば、温かみのある写真を撮りたい時は「太陽光」、夕陽をより赤く撮りたい時などは「曇天」や「日陰」、クールで幻想的な写真にしたい時は「蛍光灯」に設定してみると、面白い写真になることもあると思います。
色は好みも大きく反映される部分です。先にも書きましたが、写真の表現は自由で「こうでなければならない」という縛りも正解もありません。固定観念に囚われることなく、色々な表現を試して楽しんでいきたいですね。