米澤穂信|<古典部シリーズ>「氷菓」「愚者のエンドロール」を読んでみた。
2013/06/19
友人がまぁまぁ面白いと言っていたので、ちょっと前にアニメ化された「氷菓」の原作、<古典部シリーズ>の第1作「氷菓」、第2作「愚者のエンドロール」を読んでみました。
前知識が全く無かった上に、表紙がアレだったし、アニメになったぐらいなので、完全に萌え学園ものかと思っていましたらミステリーだったということに衝撃。
全体の感想として結果だけ言うと、オレには合いませんでした。
解決すべき事件が弱すぎ、探偵役がなぜ探偵役に収まるのかが納得出来ないというか、意味不明。
そこが奉太郎の奉太郎所以といってしまえばそれまでなのですが、キャラモノにしても全然。
起伏がなく淡々と淡々と物語は進みますし、巻き込まれ感のみが先行し、登場人物に対し何の感慨も浮かびませんでした。
1作目「氷菓」は言ってしまえば言葉遊びのような結末で、ある程度「ああ、なるほどね」と思えたのですが、
2作目「愚者のエンドロール」は・・・。
とりあえず2作読んでみて評価しようと思ったのですが、2作目は読むんじゃなかったかも。
で、なんでこんな感想になったのかと自分なりに考えたのですが、行きついた答えはこれでした。
「死人のでないミステリー」は緊張感がない。
どんな皮肉だ。