月村了衛|機龍警察|「機龍警察(きりゅうけいさつ)」を読んだのでその感想。
「このSFが面白い」でも紹介されていました 月村了衛 著、「機龍警察」を読んでみました。
とっつきにくいかと思っていましたが、意外とすんなり読めました。
機龍警察
舞台は近未来の東京の、警察もの。
「龍機兵(ドラグーン)」と呼ばれる、ロボットに乗って事件を解決という、ここだけを見ればまんまパトレイバーな感じですが、やっぱり「パトレイバー + 攻殻機動隊」と書いてしまいます。
しかしロボット物とは言えません。
主人公クラスの3人は警察なんですが、元傭兵、元刑事、元テロリストという、一癖どころか何癖もある、まさに曲者。
その3人の過去を独白させるのですが、それが重いというか、ハードボイルとに行こうとしているのは分かるのですが、ちょっと文章がクサいというか熟(こな)れていないというか。
もうちょっとあっさりと出来なかったのか、と言う他は、よくまとまっていて、面白かったです。
これでもかと警察内部が腐っているということを書くに当たり、著者は警察に恨みでもあるのだろうかと勘ぐってしまいますw
登場するキモノ(ようはレイバー)の機体名が全てRPGでよく見るモンスター名(ゴブリン、ホッブゴブリン、バンシーなど)がちょっと中二っぽくてもったいなかったような。
「レイバー」という呼称はよく考えられているなぁと、今更ですがヘッドギアを称賛。
続き(「自爆条項(上・下)」)がどうなっているのか気になる作品。
さっさと手に入れよう。